横浜市青葉区の訪問専門 工藤はり灸治療院 工藤真です。
このブログでは色々な症例の報告をしていきます。
ご自分の症状に対してどんな施術があるのか?何ができるのか?
参考にしていただければと思います。
今回は不眠等にお悩みの患者様に対してYNSA®(山元式新頭針療法)を行った時の症例です。
お問い合わせが多かったYNSAでの施術の流れもお伝えします。
60代女性
主訴:寝つきは良いが夜中に目が覚めてしまう。
睡眠中のトイレが近い(一晩2~3回トイレに行く)
下肢の冷え。
疲れ目、視力の低下(特に眼病は無い)
既往歴:特に無し
その他:出産経験(二児)
身体的な要因(トイレ近い)の問題があり、中途覚醒に悩む患者様です。
この患者様は左右ともYNSA診断では脳と首の反応が強いです。
まずは首診で反応が強かった右側の反応に対して施術を行います。
【 施術 】
まずは身体の素地(基礎的な部分)を整えます。
脳と右側首の反応を消すために4本の鍼をしました。
これで右側の反応は消失。この時点で左側の脳反応も消失。
残っている左側の首反応を標的に左側の首治療点に1本。
左側の首反応も消失。これで素地は整いました。
これだけで症状が完全に消失する患者様もおられます。
[ 12脳神経&臓腑の確認 ]
身体の素地が整ったので、今度は首の前面と左右側面にある診断点を確認します。
この患者様は視力や水分代謝などに関わる部分に反応がありました。
施術には前頭部にある治療点と側頭部にある治療点を使います。
反応を確認したところ、前頭部に2本、側頭部に1本、計3本の鍼をしていきます。
刺鍼後、全ての首診断点の反応が消失しました。腕の診断点も反応無いのを確認。
このまま20~25分ほど鍼を刺したまま(置鍼と言います)で身体が変化するのを待ちます。
[ 施術後 ]
この患者様は素地を整えた時点で半分眠ったようになり、置鍼中もぐっすりと眠っていました。
施術終了後に患者様から「施術中に目がスッキリするのがわかった。途中からは手足がポカポカと温まってきて気持良くなり、気付くと眠っていた。」とのお話しを頂きました。
施術後、その晩は朝方に一度トイレに起きたそうですが、いつもよりぐっすり眠れ、目の疲労もほとんど感じなくなったそうです。
現在、3回の施術(週1回)を終えました。
初回よりも各診断点の反応が少なくなっていて、鍼の使用本数も減っています。
以前より睡眠の質が良くなったと感じ、夜間のトイレ回数も平均1回になり、さらに減少傾向にあります。目の症状も改善してきています。
文章にすると分かりにくい箇所が多々あり申し訳ありません。
やはり実際に施術を受けていただくのが一番です。
当院では、より複雑な既往歴や現病がある患者様、病院で原因不明と言われてしまった痛みに悩む患者様の施術も行っております。
少しでも患者様のお悩みが改善するよう、ぜひ多くの方にYNSAを体験していただきたいです。